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文化の変化

更新日:2018年12月12日

 日本の部活動体質とサラリーマン体質は非常によく似ている。日本人の特徴として時間をかければ良いものができると考える(思い込む)。これはまさに農耕民族的精神から来ている。平和で外敵からの影響がない中でこのような体質が生まれたとも言える。逆にいうとこのような体質でも良かったのだ。当時、最も気にしなければならないことは天候だ。それは農作物に影響が出るからだ。だから大人は今でも挨拶がてら天気の話からするのである。長い部活動、仕事が終わっても帰らない企業体質、まさに同じである。企業が体育系部活動を重宝するのは当然であろう。それは体質が合致するからである。教育の段階からこのような状態なのだから労働改革と言ったところで世の中が変わるはずもない。ということは労働改革よりも先は教育改革になろう。意味のある価値ある時間をいかに使うことができるか、世の中の変化のスピードは以前にもまして早い。時間をどう使うかが問われる時代なのだ。フランスでは夏休みは3分の1ほど日本よりも多いが学力は高い。時間をかければ良いものができるという思い込みはもう捨てよう。そのようなマインドを持っている以上世界からどんどん追い抜かれてい行くことだろう。大リーガーの大谷翔平は二刀流だ。通常のバッターよりもバッティングの練習時間は短いが結果は出ている。短い時間で結果を出すことに抵抗感がある日本人には受け入れがたい事実として写っているのかもしれない。よって、ただすごい!で終わってしまう。本当にすごいことは彼の上達へのマネジメントスキルなのである。今の時代大谷翔平のような生き方が正解なのである。これも前回書いた組み合わせ(バッターとピッチャー)の1つかもしれない。短い時間で結果を出す、一見、美しく見えない(という人がいる)がそれはただの感情論である。短い時間で結果を出すことが本来最も価値のある成果なのである。ここで言っていることは楽して成果を得ることではない。時間をマネジメントして効率的に時間を使いいろいろなことができることを指す。変化のスピードが早い現代ではこちらが美しいのである。我々は文化の変化に直面をしている。教育から変えなければ世の中は変わらないのである。

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