日本は弱者に厳しい国である。すなわち敗者復活がない(少ない)国である。よって組織の流動性は鈍く物事が変わりにくいという面がある。文化的に見ても弱いやつ=怠け者という考えに向かってしまう傾向にある。「頑張れば良いことがある」という謎の宗教感が心の奥底にある。昨今、世の中では格差社会がいろいろ言われているが今後も更に大きくなるであろう。頑張っても収入が上がらない人、努力に見合うリターンがない人、閉塞感は続く。私はありとあらゆる職を経験してきた。短時間で収入が良い仕事、長時間で収入の少ない仕事、大変な仕事、楽な仕事、好きな仕事、生活のための仕事、専門、一般、営業、介護、様々な仕事を経験した。そこで出た答えはずばり「人は経験しなければわからない」だ。だから、人がわかり合うことは基本できないと思っている。だから、「分かり合えない」、これが前提で物事を考えている。分かり合えないことを前提に物事をどう考え伝えるか・・・決して諦めるのではなく。
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