最後まで戦ってくれた9人+2人(個人的理由で辞めた選手)の選士たち。私は誇りに思う。最後まで懸命にアレセイアのバスケットボールを追ってくれた。ウインターカップ神奈川県予選、優勝候補の桐光学園に65ー70で破れた。最後まで追い詰めたが届かなかった。これが彼らとの最後の試合になった。下級生から主力を務め、多くのことを経験してきた代である。私は頑張りと結果、両方を追い求め、指導をしてきた。頑張りだけでも、結果だけでも真の成長や成功は望めない。しかし、社会に出たらすべては結果である。残酷だが。失敗が許される段階で頑張ることの大事さ、結果にこだわることの大切さを知ることは大事である。そのような考えでアプローチをしてきた。
3年前、私が赴任した時、アレセイア湘南高校男子バスケットボール部は大きな変革期を迎えていた。それまでは男子バスケットボール部には長身の留学生がいて、県大会でも1位、2位を争うチームであった。留学生がいればどこのチームも優勝することはできるであろう。しかし、私は未知が好きだ。サバイバルが好きだ。ジャングルが好きだ。いつどこでどうなるかわからないことが好きだ。人生の醍醐味とはなんであろう。それは「わからない」である。どうなるかわからないからおもしろいのである。常に安心安全を求める多数派には受け入れられない話であろう。当たり前だ、私が少数派だからだ。しかし、人間にはまさかが必ず訪れる時がくる。誰でも、、、。現代は変化の時代、まさにどうなるかわからない。少しでもこの部活動というものと世の中をリンクさせることができればと思い活動をしている。
今年の3年生はそれなりに優秀な選手がいた。チーム全体としては背が大きい方ではなかった。ディフェンスを頑張り、スペースを意識したオフェンスをモットーとしていた。コロナ+学校方針によりほとんど練習ができない環境の中で工夫し努力を重ねた。ウインター予選8校のうちも最も練習時間が少ないチームであったことは間違いない。しかし、最後の大会にピークを持って来ることができたことは成功であった。正直、あと、少しやりたかった気持ちもあった。
今回のチームは楽しさをベースに新しい部活動のあり方を示すことができた。今ではいろいろな方に応援されるチームになり部員も非常に多くなった。集める組織ではなく、集まる組織になりつつある。アレセイアmaindも浸透してきた。アレセイア湘南高校男子バスケットボール部はまだまだ可能性があり非常に楽しみな組織である。
アレセイア湘南高校男子バスケットボール部史上、日本人だけのチームで過去最高記録を作った3年生。歴史に名を残してくれた。おめでとう!そして、ありがとう!一生忘れない!
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